飲み会

数年振りに大学の先輩と飲み会をする。

平日、しかも、
突然の呼びかけにもかかわらず
集まってくれる面々。

感謝が尽きることはない。

変わらない姿。
変わらない雰囲気。

いや、厳密に言えば変わっているのだが、
時間を超越した
変わらない空間がそこにはあった。
本当に会えてよかった。

そして、

ブログをやっていると言いたい病が、
その場で顔を出さなかったことも・・・



本当によかったと心から思う。

たい病を患う

久しぶりの再会、
新しい出会い、
そんなことがあると、
いつも飲み込んでいる言葉がある。



「ブログをやっている」



そして、後ほど
言わなくてよかったと安堵する。
醜態をさらけ出さずによかったなと、
心の中のオレが囁きかける。

ブログをやっていると言いたい病。

今日の飲み会。
はたしてどうなることか。

食いしん坊

ぱくっ。



ぱくっ。



ぱくっ。







気がつくと、
今日も指から出血していた。
『ぱくっ』と割れている指先が痛々しい。

冬のひび割れは、
良くなったと思っても
すぐにまた元に戻ってしまう。

治すのに直す時間ばかりを食う
とんだ食いしん坊である。
 

背中

「丸くなったな・・・」

その背中を見て、
オレはポツリと呟いた。

昔はもっと尖った男だった。
重量感があり、存在感があった。
オレとそりが合わず、いなくなることもあった。
水に流してきたこともいっぱいあった。

それが今はどうだろう。

小さくなったその姿は、
もはや、居場所すら失いつつある。



栄光をもう一度。



オレはおもむろに手に取ると、
もう一つ同じサイズのものと重ねて
手拭いに擦りつけた。

そして、泡立ちを確認し、
ゆっくりと体を洗う。



「まずまずだな・・・」

背中を洗いながら、
オレはポツリと呟いた。

充電

寄せては返す波のように、
単語が浮かんでは
形を持たぬまま消えていく。

アイデアが枯渇しているだけなのか、
日常を満喫してないだけなのか、
体調不良で薬を飲んだからなのか、
 
洗濯物を干してパンを頬張る。
テレビをつけては、
興味を惹くものがなくすぐに消す。
そして横になる。
眠い。
 
何にもならないような時間が
このあと意味を持つことが出来るように、
これを充電と名付けておこう。