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やる気はそれほど・・・
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目覚めたオレは、
整容を軽く済ませた。

今日も一日が始まる。
休日であるオレは、
頭の中でプレゼンを開始する。

どう過ごそうか。





居間に入る。

そこに待っていたのは、
ベルトコンベアーだった。
スムーズ且つ的確に、
オレをモンスターボックスに導いていく。

2時間後。

首元までバックリと喰われたオレは、
静かに眠りから覚めた。

正午を回っている。

起床時に立てた計画は音もなく崩れさり、
残されたのは、
体が芯から温まっているオレだけだった。



しかし、温い。
温すぎる。










今シーズン立ちはだかるは
モンスターブランケット。
こいつに勝てる気がしない・・・



しかし、温い。
本当に温すぎる。
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お腹が空いたらなんとやら。
で、お馴染みのアーモンド入りチョコバーをかじる。

ネットリとしたチョコ。
サックリとしたバー。
シッカリとした豆。

この食べ応えが空腹に心地よい。



カリッ。



細かく小気味よい歯ごたえを感じる。
しかし、今まで味わったことのない
食感であることに違和感を覚えるのには、
さほど時間はかからなかった。

チョコバーを食べ終える。
確かな満足を得るが、
やはり何かがおかしい。

何かがおかしい。

違和感のある箇所を舌でなぞってみる。
舌先に感じる悲しい痛み。
何が起こっているのかは、
すぐに分かった。



…あぁ、歯がガッツリと欠けている。



側面の削れていた奥歯。
どうやら、強度不足により崩れ落ちたようだ。

自分の歯を噛み砕く感触…
おそらく、生涯忘れることはないだろう。







あの奥歯。
今も削れたままになっている。
しかし、不思議なことに痛みは感じない。

舌先だけでしか確認できないが、
2~3mmの空洞があるのは間違いないだろう。

以前、銀歯の詰め替えに行った際、
完全にスルーされた歯。
そのことが、オレの中のモヤモヤを増長させる。

この歯はどうなっているのだろう。
怖くて真実を知ることは出来ない。
この街に移り住む前から、
今の職場に勤め始める前から、

好きな場所があり、
心安らぐ場所がある。

休日を利用して散歩に出掛けてみれば、
今日も親子連れの楽しそうな姿が見える。

ここを通してみる夜の灯かりが
好きになった元々のきっかけだったが、

最近は、
幻想的に立ち込める朝靄も、
夕映えに光り輝く水面も、
初夏に泳ぐ上空の鯉たちも、
夏に大輪を咲かす色鮮やかな華たちも、

全てがその要因と言えよう。

オレは、ヘッドフォンで音楽を聴きながら、
付近の土手に座り込む。
水流に任せ、遠くから運ばれてきた風が、
軽く火照った頬を撫でていき心地よい。

この街で宣伝出来る箇所は
ここしかないのではないかと本気で思う。

贅沢過ぎる休日の過ごし方に
撥でも当たりやしないだろうか。

それだけが心配の種である。





先日も散歩がてら、この付近を通る。

冬枯れした木々たちもまた、
魅力あふれる景色の一因となっていた。
施設行事『節分会』

司会のオレは、
鬼の面をつけてこの任務に挑む。
愛嬌を振り撒きながら、
トークを交えてボランティアの演舞を観賞する。

締めに行うは利用者たちによる豆まき。
やはり、これがないと節分という気はしない。

数名の鬼役の職員とともに、
体いっぱいに豆打ちをされる。
利用者が喜んでくれるなら、
全くもって痛みなど感じはしない。

一人の鬼が、突然こちらを向いた。
面をつけているはずなのに、
その表情は心なしか悪い顔をしているように見える。

…何故、鬼が何かを握りしめているのだろう?

…何故、鬼がこっちを見て振りかぶっているのだろう?





そこに鬼はいた。

鬼の面をかぶった鬼がいた。

そこに鬼はいた。

「鬼ー!」と叫びながら走り去る鬼もいた。





と、去年を振り返りながら、
今年も鬼役を引き受けているオレがいる。
ヒーヒー言いながら、
逃げ回っているオレがいる。

心にいるのは、
天邪鬼なのかもしれない。
三度の飯より歌が好きだ。

厳密に言えば、
三度の飯より歌うのが好きだ。

車内では、毎日のように
剛田氏ばりのリサイタルが繰り返され、
日々、自己満足の空気が渦巻いている。

はたから見るとイタイ人だったりするが、
こればかりはやめられない。

以前、フェリーの甲板で、
一人気持ち良く歌っているのを目撃され、
親に本気で心配されたこともある。



最近、介護の資料を読む機会が増えた。
ニュースでもそういった話題が取り上げられた。
そして、中途障害について考える機会も増した。

当たり前のものが、
当たり前で無くなった時、
津波のように押し寄せる絶望感に、
不安や弱さは何度も飲み込まれかけるのだろう。

自分に置き換えてみる・・・

もしも突然、
歌うことが生活の中から消えてしまったら・・・

果たして、オレはちゃんと受容出来るか・・・



おそらくは、なってみないと分からないのだろうし、
机上の空論であったりするのであろう。

ただ、こういった踏み出した、
踏み出せた一歩を大事にしていきたい。

まずは、この一歩を大切にしたい。
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