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苛立つ日々は続くのだろう。
疑問符がつくような擁立。
見えてこない中身。
やった者勝ちの活動。
グレーゾーンが幅を利かせるこの世界、
今日も路肩には、
同じ笑顔がズラリと立ち並んでいる。
彼らは何を目指しているのか。
選挙の度に、気持ちは暗く沈んでいく。
視覚からくる情報は、
人を暗示にかけるという。
重いものを持つ時、
同じ重さのものだとしても、
黒いものより白いもののほうが、
軽く感じるらしい。
と、テレビで放送していた。
3Dテレビの話を聞いていると、
どうしても、赤と青の眼鏡を思い出す。
付録についてきたレトロな品に、
子供心はくすぐられっぱなしだった。
ならば、
あのフィルムを白色にしたら、
世の中のものが軽くなるのだろうか。
悪い視界で失敗が重なり、
頭の中が真っ白に・・・
が、いいとこなのかもしれない。
いつの間にか、
高速に乗るレーンを走行していたオレは、
間違いに気付き、
慌てて車線変更をする。
その時・・・
急に後方が賑やかになった。
見覚えのある光。
聞き覚えのある声。
嫌な記憶が脳裏を走る。
昔、スピード違反で
捕まったことがある。
『前の車、左に寄ってくだ・・・』
思い出したくもない。
それと同じことが
起ころうとしているのか。
オレの中で緊張が増していくのが分かる。
速度オーバーか。
いや、スピードは出ていないはずだ。
車線変更をした際、
慌てていてウインカーを
出し忘れていたのだろうか。
そもそも、
車線変更をしてはいけない場所だったか。
何を考えても、
考えは上手くまとまるわけもない。
ただ一つ、
彼らの『スイッチ』が入ったタイミングは、
車線を移った直後という事実。
それだけが、そこにあった。
気付かないふりをして走ってみる。
オレではないだろう。
間に一台、車を挟んで走ってみる。
他の車ではないか。
音楽の音量は下げずに、
しばらく様子を窺う・・・
そしてついに、
観念する時が来たようだ。
オレの前を走っていた車が、
ゆっくりと路肩へと車を寄せていく。
確かにパトカーは、
この車がスッとバックミラーに映った
と同時に、賑やかになった気もする。
反応の早さからして、
おそらく、禁止区域での転回か、
信号無視かといった辺りだろう。
速度オーバーの脈をなだめつつ、
オレはゆっくりとその場を後にする。
彼らのやり取りを見ることもなく、
オレはゆっくりと息をととのえた。
人の顔をあまり見られないオレには、
人の顔を覚えるのが苦手で、
比較的、身近な人の顔でも
ぼんやりとしてしまうことがあるオレには、
似顔絵を描くセンスは、
無いのかもしれない。
中学の美術の授業で、
同級生の後ろ姿ばかり書いていたのを
ふと、思い出す。
深夜にもらす溜息は、
とても、とても深い。
子供の頃のオレにとって、
親の背中は本当に大きなものだった。
筋が通らない話であれば、
容赦なく怒られたものだし、
メリハリをつけた行動をしろなどと、
よく言われた記憶もある。
いろいろ文句もあったわけだが、
今の歳になってみると、
なんだかんだでオレは、
親の背中を見て育ってきたんだな
と思ってしまう。
その大きな背中は、
何かを語っていて、
何かを伝えようとしていたに違いない。
率先してルールを無視する親。
つられて同じことをする子。
公共の場で無邪気に叫び続ける子。
一緒になって周りを顧みない親。
しつけであれ、
教育であれ、
一番の手本は親であり、
それが責任なのではないか。
先日行ったレストラン。
本日行った銭湯。
どうにもガッカリしてしまった。
そして、思わず書いてしまった。
かるがもの親子がいて、
誤って道を外してしまった親のあと、
それに続いた子供まで・・・
そんな話を聞いたことがある。
自分も人のことは
言えないのかもしれないが、
体ばかりが『大』きい『人』が、
街にあふれている気がしてならない。