それでも

それでも、
人は腹が減るもので。

それでも、
人は眠くなるもので。

泣いたり、
笑ったり、
怒ったり、
喜んだり、

感情が出たりするもので。
感傷的になったりするもので。

普段、何気なく行っていることを顧みて、
自分に生命が宿っていることに
改めて気付いたりする。

比較することで、
己の『生』という部分を実感したり、
また、それによって、
己の『死』という部分を意識したりする。

そして、
どんなことがあろうとも、
どんなことが起ころうとも、

それでも、
時間は動いている。

それでも、
世界は回っている。

そろそろ

あと少し。
戦いの火蓋は切って落とされる。

ゲンを担いでも仕方のないことだが、
カツ丼なんてものも、しっかりと食べてみた。



動け。



動け。オレの足。



翌日は、一日ひどい筋肉痛。
歩けるようにはなったが、
下り坂などは、まだまだよろめいている。

夜勤に間に合うか…



後は神にでも頼むとしようか。

翌日

レース前とレース後を含め、
最終的にスイカを９回食べる。

街をあげてのイベント感が
存分に伝わってきて、
実に好感が持てる大会だった。

肝心の自らの走りっぷりはというと・・・

半年サボっていれば、
仕方のないところか。



こういった大会の魅力の一つに、
沿道の声援が温かいというのがある。

会ったこともないはずの声が、笑顔が、
不思議と力を与えてくれたりする。

今回もその後押しに触れる度、
もうひと頑張り、
もうひと頑張りと奮い立つことが出来た。
本当にありがたい。

農家付近では、
地元の爺さま婆さまが、
ただニコニコとしながら手を振っていた。

この手の笑顔に滅法弱いなと、
心の中で　にやり　とするも、
苦しくて歩きそうな気持ちのところを
何とか堪えることが出来た。



これも、ならでは。

ならではなのだと思う。

参加出来て、
本当に良かった。

前日

スイカロードレースを
翌日に控える。

完走するためには、
事前の計画性が大事なのでは
ないかと考える。



去年、一昨年と走った
１０kmマラソンのタイムが、
おおよそ６０分弱。

全く調整をしていないので、
＋５分。

アップダウンのあるコースと聞いて、
＋５分。

スイカ１つ食べるのに、
＋２分。

５個は食べたいので、
×５分。



大会の制限時間。



８０分。



ギリギリのライン。
ロスタイムなどないだろう。

赤チューブ

ウインナーソーセージを
焼き上げたオレは、

次に、冷蔵庫から、
赤く染まったチューブを取り出した。

不思議と朝食の似合う
トマト風味のそれは、

やっとオレの出番かと、
てぐすねを引いて待っている。

さて、

使用前、
何の気無しに側面を見たオレは、
６桁の数字が書いてあるのを発見する。

そして、
顔の赤みが、
全てチューブに吸収されて、
蒼白になっていく感覚に陥った。





賞味期限が去年で切れている…





ウインナーソーセージは、
そのままで食べることにした。

赤い魔物はというと、
とりあえず、別の機会で料理することにする。



『後日、スタッフが美味しくいただきました』

思わず、テロップを出したくなる展開。

賞味期限切れのケチャップは、
廃棄後、ブログの１日分のネタとして
生まれ変わった。

実に美味しかったと思う。