４文字

家に入ろうとドアノブに手をかける。
と、右手に衝撃が走った。
下に落ちた音が耳に届く。
見ると、何かが動いているのが分かった。

４～５cm程の黒い物体。
背中からのぞく薄い羽根。



あぁ、ゴ・・・



当然のように確信を深める。

バランスを失ったゴ・・・は、
仰向けになって足元に倒れていた。
頭から伸びる２本の黒いものは、
湾曲を描きながらも、
猛々しく存在をアピールする。

実に立派だ。
これで挟まれでもしたら、
ひとたまりもない。
果たして、カブトム・・・と、

オレは異変に気付いた。



クワガタだった。



住宅街で見つけた、
今年最初で最後になるだろうクワガタは、
蒸し暑い夜空の中を、
ポーンと飛び立っていった。

夏が近い。

スーダラ的な

ちょいと買い物に出かけたつもりだった。

近所のスーパーからの帰り道、
オレは大好きな車内カラオケを始める。

深夜２時。
なかなかの好環境。





・・・いつの間にやら、
５０km離れた土浦にいた。

１時間以上が経過。
いい加減Uターンをする。
これではキリがない。



ただ、



分かっちゃいるけど、やめられない。
実に気持ちが良かった。

こわくび

秋田県強首温泉。

そこには、
今日も人であふれている
ホテルがあるという。

用意されているドレスは１０００着以上。
もちろん、すべてが試着可能。
そして、その姿を
写真に収めることが出来る。

農家で働くおばあさんが、
旦那さんに選んでもらったドレスを着て、
おめかしをして、
同じく身なりを整えた旦那さんと
二人で写真を撮る。

その一様に嬉しそうな顔は、
観てるこちらも思わず微笑んでしまう。

写真には、二人の愛情が
たくさん詰まっている気がした。
今日もたくさんの笑顔が、
あふれていることだろう。

金魚絵師

先日、何かの番組で紹介していた、

金魚の絵を立体的に描く、
金魚絵師の存在が忘れられない。

どら焼き

オレは夢中になってどら焼きを頬張る。
一個、また一個。

「僕の分はないのかい？」

青いタヌキ型ロボットが心配しそうである。

昨日、久しぶりに実家に帰ると、
待っていたのはどら焼きだった。
これを持って行きなさいと、
母親が持参したバッグに詰める。

優しさを実感しながら家に着いたオレは、
翌日の朝にでも食べようと、
どら焼きを台所に置いて就寝した。



そして、次の日の朝、
オレは夢中になってどら焼きを頬張った。

袋に記載されていた、
消費期限２日前。



・・・２日前。



まだ、腹痛はない。