銭湯に行く

銭湯に行く。
湯船に入り一息ついていると、
どこかズッコケたような３人組の子供が入ってきた。

大きな声で話す彼らは、
手桶を持ってお湯を掛け合うなど、
自由奔放かつやりたい放題だ。

一人の大人として、
これが続くようなことがあれば
一言物申さねばならない。

オレは肩まで浸かりながら
その様子をじっくりと窺っていた。



丸い子供が口を開く。

「水風呂とサウナを交互に入るのがいいんだよな」

おとなしい子供が口を開く。

「サウナから出たら、まずは汗を流さないとね」

やんちゃな子供が口を開く。

「風呂からあがったら、やっぱり牛乳でしょ」





オレは、既に怒る気持ちをなくしていた。
なんと好感のもてる子供たちだろうか。

気持ちは心も体もすっかり解れていた。
ぜひ、また浸かりに行こう。

お湯に浸かって

ゆっくりとお湯に浸かる。
体の芯がジワーっとほぐされていくのがわかる。

透明、茶、白濁、
さまざまなお湯に浸かることで生まれる、
何とも言えない味わい。

周囲に漂う湯気は、
ほどなく気持ちを高揚させていく。
のびのびと。
そこはかとなくのびのびと。
お湯と一体化していくような感覚が、
本来の自分の姿を目覚めさせている気がする。





ピピピピ！

３分後。
唐突に屋根が開いた。

ズズ・・ズズズ・・・

新たに誕生したオレの待ち人は、
わずか数分にして、のどごしと栄養素に化けていく。
美味い。
実に美味い。

オレは一気に完食を決めた。
ごちそうさま。

紅白戦

紅組がんばれ！

紅組がんばれ！

紅組リード！
紅組リードです！

白組はどうでしょう。
白組はまだまだ。

紅組。
やはり紅組リード。

紅組減ってきた！
紅組の勢いがなくなってきた！
白組か。
白組なのか。
逆転で白組なのか。

紅組ダメだ。
紅組はもうダメだ。
来た！
来た！
白だ！
白が見えてきた！
赤はもう見えない！
白！
白！
白！

白！



み、緑だーーー！！！！！





・・・夕食にスイカを食べ過ぎた。
カブトムシでもここまでは食わないだろう。

梅雨明け

その日、外に出ると街の空気は変わっていた。

関東地方。

梅雨明け。



せっかくだから、
こちらも梅雨明けしておこう。
非常に清々しい朝を迎えた。

そろそろ一度

休憩をすべきだ。
そうに違いない。

ということで、
しばらく休憩。