当日

嵐の前の静けさ。



よく耳にする言葉であるが、
これは逆に、



静けさの前の嵐。



とでも言いたいのではなかろうか。

そう思わせる程の強風が、
木々を揺らし、
建物を鳴かせている。



そして、
この強風の後に
訪れるだろう静寂は、

誕生会コンサートでの
喝采へのステップになるのか、
失笑への前触れになるのか。

物音で目が覚めてしまったが、
思わず考えてしまう。

早く眠り直そう。

前日

某老人介護保健施設内、
第３回誕生会コンサート。

前日。

この待ったなし感。
何度味わってもたまらない。



さて、
しっかりと眠れるかどうか・・・

右左

右の頬を叩かれたなら、
左の頬を出し、
左の頬を叩かれたなら、
右の頬を出し、

という話を聞く。

そして先程、
右の鼻を弄ってみたら、



左の鼻から血が出た。

・・・そんなものを出されても困る。

追われる

階段を駆け降りるオレと、
何かに追われているオレ。

久しぶりに、
危うく夜中に大声を
出しながら起きてしまいそうな
夢を見た。

ガバッと跳び起きる。
但し、寝汗はかいていない。
少し脈拍が上がっているくらいだろう。

何に対しての心境なのか。
気になるところである。

整える

携帯電話を取り出し、
メールボックス未送信欄の
整理を行ってみる。

ここには、
ふと、思い付いた
ヒントのようなものが
メモ書きされていたりする。

起こされずに
眠ったままの内容。

『のびたてで こうか狙う』

『しつげん 見え隠れ』

『つめたいと』

『こうじょうにつとめ』



平仮名で書かれている辺りが、
今後、整える気満々だったりする。
再びマイブームは来るのか。

躊躇うことなく
オレは削除ボタンを押した。