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楽しみにしていたもの。
マグカップ。
・・・否。
マグカップ付きマンゴープリン。
・・・元い。
マンゴープリンinマグカップ。
どちらでもよい。
某コンビニで販売されていた
某癒し系キャラクター商品。
陳列棚を眺めていたオレは、
ある一つのマグカップに目を奪われた。
10cm×10cm×10cmはあるだろうか。
白を基調とした大きめのそれは、
事もあろうにゼリーなどの食品売り場に置かれていた。
中にはマンゴープリンが入っているという。
値段は400円弱。
少々、割高感はあったのだが、
何せこの容器にこの容量。
食欲という三大欲求の一つと
見つめるクマの瞳に完全にやられたオレは、
誘われるがままにレジで支払いを済ませていた。
風呂上がり。
冷蔵庫をおもむろに開けたオレは、
キンキンに冷やしたマグカップを手に取った。
既に口の中では流涎が溜まっている。
念願の対面。
もう待ちきれない。
開けたら突然、汁がこぼれてきたらどうしよう。
こんな時でも心配症は顔を出してくる。
そして、ゆっくりと縁に付いているテープを剥がしていった。
これを取れば、あとは蓋を剥がすだけでよい。
にやけているのが自分でも分かる。
実に気持ちが悪い。
しかし、その怪しい笑顔が凍りつくには、さほど時間はかからなかった。
マグカップの中には、
その辺で売ってるような大きさのマンゴープリンが
容器ごとすっぽりと収められていた。
容量で言ったら、マグカップの半分量にも満たないであろう。
もっと冷静になるべきであった。
自らの浅はかな思考に悔しさが募る。
踊らされていた自分に、腹が立ちさえする。
その後、ガックリと肩を落としたオレは、
力なく蓋を開け、
溜息を漏らしながら右手を動かしていった・・・
味・・・?
あぁ、いいんじゃないですか?