やる気はそれほど・・・
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カニ缶を買った。
夜勤でみんなで食べる為。
カニ缶を買った。
1缶500円也。
いや、半額セールで1缶250円也。
でなければ、手は出せない。
250円でも、手を出しづらい。
今日は大奮発だ。
カニ缶を買った。
みんなの喜ぶ顔が見たい。
みんなの驚く顔が見たい。
ワクワクが止まらない。
早く見せたい。
「オレは凄い物を買いましたよ!」
と、早く伝えたい。
夜勤が始まる。
「今日は凄い物を買って来ましたよ」
したり顔のオレ。
『僕も凄い買い物をしたよ』
同僚が返す。
気にはなったが、こちらは天下のカニ缶である。
まずは、お手並み拝見と話を聞いてみる。
『いや、家をね・・・』
・・・カニ缶は美味しくいただきました。
規模が違う、規模が。
夜勤でみんなで食べる為。
カニ缶を買った。
1缶500円也。
いや、半額セールで1缶250円也。
でなければ、手は出せない。
250円でも、手を出しづらい。
今日は大奮発だ。
カニ缶を買った。
みんなの喜ぶ顔が見たい。
みんなの驚く顔が見たい。
ワクワクが止まらない。
早く見せたい。
「オレは凄い物を買いましたよ!」
と、早く伝えたい。
夜勤が始まる。
「今日は凄い物を買って来ましたよ」
したり顔のオレ。
『僕も凄い買い物をしたよ』
同僚が返す。
気にはなったが、こちらは天下のカニ缶である。
まずは、お手並み拝見と話を聞いてみる。
『いや、家をね・・・』
・・・カニ缶は美味しくいただきました。
規模が違う、規模が。
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同僚にもらった料理レシピ。
牛スジの煮込み。
既に3時間煮込んだスジ。
鍋の中では大量の脂が浮いている。
一度、水を入れ替えておかねばならない。
レシピを見ながら作業を進めていく。
ある考えが頭を過ぎる。
せっかくだから、この液体をスープに・・・
少し手を加えれば、
簡単なラーメンくらいは作れるのではないか。
手元に生麺がないため、
インスタント麺から麺だけを取り出し茹でる。
その間に、スープを作成しようという作戦に取り掛かった。
脂の浮いた濃厚な液体を濾し、
出汁や醤油でさっと味をつける。
簡単なことしか出来ないが、
その調整がなかなか難しい。
自分が食べるものであり、
ある程度、納得がいくところまでやっておきたい心境だ。
完成。
あとは、茹であがった麺を入れればよい。
腹の虫は今か今かと出来上がりを待っている。
鍋を手に取る。
そこで泳ぐ麺を確認する。
確認したら首がうなだれる。
首がうなだれたら後悔する。
作り始めて数分。
思いの外、スープ作りに手間取ったため、
麺は無残な格好をさらしていた。
膨れ上がった姿が、あまりにも悲しい。
麺と涙を同時に啜りながら、
オレの昼食はその幕を閉じた。
確率は2分の1だった。
右か。
はたまた左か。
特に理由などはなかったが、
その時のオレは左を選んでいた。
もし、何かの考えで右を選んでいたら・・・
この寒気は冷房だけによるものではないだろう。
そんなことを思いながら、
オレの目は視界の隅から消えていく
一人の中年の男を確実に捉えている。
突然の出来事。
ビルの一室。
カフェ。
音楽。
彼もただ、
オレと同様にステージから流れる
ピアニストの演奏を聴いていたに過ぎなかった。
「あっ」という声が聞こえてくるまでは。
「あっ」という声を発してしまうまでは。
オレの視界からその男は消えた。
何も出来ずに後方に倒れていく様は
あまりに力無く、
まるで、生命線を断たれたマリオネットのように、
悲劇的な結末を迎えなければならなかった。
心配する周囲の目は、
どこか不安と安心が入り混じっていて、
男は寄ってきた関係者とともに奥へといなくなる。
溜息を一つ。
胸をゆっくり撫で下ろす。
心の中でポツリと呟く・・・
自分でなくてよかった。
借主がいなくなった土地には、
無残に壊れたパイプ椅子が横たわっている。
演奏の邪魔にならぬよう、
スタッフが慌てて引き払っていくのが見える。
男の容姿からすれば、
確実に不良品だったと言えるだろう。
不運だった。
この一言に尽きるのではないか。
もし、
あの時、オレが右の椅子を選んでいたとしたら・・・
場合によっては、
この文章もベッド上からだったかもしれない。
右か。
はたまた左か。
特に理由などはなかったが、
その時のオレは左を選んでいた。
もし、何かの考えで右を選んでいたら・・・
この寒気は冷房だけによるものではないだろう。
そんなことを思いながら、
オレの目は視界の隅から消えていく
一人の中年の男を確実に捉えている。
突然の出来事。
ビルの一室。
カフェ。
音楽。
彼もただ、
オレと同様にステージから流れる
ピアニストの演奏を聴いていたに過ぎなかった。
「あっ」という声が聞こえてくるまでは。
「あっ」という声を発してしまうまでは。
オレの視界からその男は消えた。
何も出来ずに後方に倒れていく様は
あまりに力無く、
まるで、生命線を断たれたマリオネットのように、
悲劇的な結末を迎えなければならなかった。
心配する周囲の目は、
どこか不安と安心が入り混じっていて、
男は寄ってきた関係者とともに奥へといなくなる。
溜息を一つ。
胸をゆっくり撫で下ろす。
心の中でポツリと呟く・・・
自分でなくてよかった。
借主がいなくなった土地には、
無残に壊れたパイプ椅子が横たわっている。
演奏の邪魔にならぬよう、
スタッフが慌てて引き払っていくのが見える。
男の容姿からすれば、
確実に不良品だったと言えるだろう。
不運だった。
この一言に尽きるのではないか。
もし、
あの時、オレが右の椅子を選んでいたとしたら・・・
場合によっては、
この文章もベッド上からだったかもしれない。
もし、空には天候を司る神様がいて、
その神様のアクション一つで、
天気が左右されるなんてことがあるとして、
この出掛ける直前に降り注ぐ、
『バケツをひっくり返したような物凄い雨』は、
神様が実はおっちょこちょいだという、
列記とした証明にならないだろうか。
手元に傘はないというのに…
その神様のアクション一つで、
天気が左右されるなんてことがあるとして、
この出掛ける直前に降り注ぐ、
『バケツをひっくり返したような物凄い雨』は、
神様が実はおっちょこちょいだという、
列記とした証明にならないだろうか。
手元に傘はないというのに…
普段見ている優雅な姿とは対照的な、
野性味の溢れた荒々しいまでの大地。
突き抜けるほど高く、
終わりの見えない広大な青空。
高級絨毯のような一面の雲海。
エネルギーに満ち溢れた太陽。
全てのスケールが想像を絶し、
一つ一つがオレを凌駕していく。
いざ、頂上まで登ると、
凍てつく寒さの中でも一人の写真家の姿が浮かぶ。
中山万里さん。
存在を知るずっと前に登頂をしていた彼女は、
既にこの壮大な景色を見、作品に残した。
オレが見ているこの景色は、
正確には万里さんの見ていた景色とは違う。
それこそ、写真を撮る度に写し出された
その表情は常に変化を重ねていく。
ただ、少しでも感動を共有出来たのかもしれない。
彼女もまた、この変化に富んだキャンパスに
魅了されていたのかもしれない。
と思うと、急に胸が熱くなる。
そう遠くない将来、
また違う形でこの景色を望めたら・・・
そして、日本一空に近いこの場所で、
万里さんに挨拶をしに来ようと誓う。
登山自体は苦難の連続であったが、
本当に登って良かったと心から思う。
自分自身の体力に感謝。
支えてくれた隊長に感謝。
そして、この大自然に感謝をしたい。
野性味の溢れた荒々しいまでの大地。
突き抜けるほど高く、
終わりの見えない広大な青空。
高級絨毯のような一面の雲海。
エネルギーに満ち溢れた太陽。
全てのスケールが想像を絶し、
一つ一つがオレを凌駕していく。
いざ、頂上まで登ると、
凍てつく寒さの中でも一人の写真家の姿が浮かぶ。
中山万里さん。
存在を知るずっと前に登頂をしていた彼女は、
既にこの壮大な景色を見、作品に残した。
オレが見ているこの景色は、
正確には万里さんの見ていた景色とは違う。
それこそ、写真を撮る度に写し出された
その表情は常に変化を重ねていく。
ただ、少しでも感動を共有出来たのかもしれない。
彼女もまた、この変化に富んだキャンパスに
魅了されていたのかもしれない。
と思うと、急に胸が熱くなる。
そう遠くない将来、
また違う形でこの景色を望めたら・・・
そして、日本一空に近いこの場所で、
万里さんに挨拶をしに来ようと誓う。
登山自体は苦難の連続であったが、
本当に登って良かったと心から思う。
自分自身の体力に感謝。
支えてくれた隊長に感謝。
そして、この大自然に感謝をしたい。