やる気はそれほど・・・
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「空を見ていないな」
すっかり夏めいた強い陽射しを浴びて、
オレはふと空を見上げる。
じっとしていれば、自分の意思とは関係なく汗が滲んでくる。
過ぎ行く時の流れは早い。
あっという間に月日が経ち、
あっという間に季節は変わっていく。
日常という激流の中を、もがき苦しむオレがいる。
飲み込まれそうなオレがいる。
立ち止まって空を見上げる。
多彩で優雅で壮大なその光景は、
失いかけていた自分の心を呼び戻してくれる。
そして、自分がもがくことで激流を生み出していることに気付く。
案外、水底に足がべったりと着くことに気付く。
空地への感謝。
この気持ちを忘れまい。
すっかり夏めいた強い陽射しを浴びて、
オレはふと空を見上げる。
じっとしていれば、自分の意思とは関係なく汗が滲んでくる。
過ぎ行く時の流れは早い。
あっという間に月日が経ち、
あっという間に季節は変わっていく。
日常という激流の中を、もがき苦しむオレがいる。
飲み込まれそうなオレがいる。
立ち止まって空を見上げる。
多彩で優雅で壮大なその光景は、
失いかけていた自分の心を呼び戻してくれる。
そして、自分がもがくことで激流を生み出していることに気付く。
案外、水底に足がべったりと着くことに気付く。
空地への感謝。
この気持ちを忘れまい。
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子供の頃から
「好きな色は?」
と尋ねられると、
緑と青を選んでいた。
好きなものに理由はいらない。
そんなことも考える。
ただ、何故好きなのかというのは、
自分自身とても気になっていた。
夜勤が終わり外に出ると、
強い日差しがオレの目を眩ませた。
・・・ゆっくりと目を開く。
そこに飛び込んできたのは、
鮮やかな2色の彩りだった。
木々に宿る若々しい無数の緑。
突き抜けるほど高くそびえる青。
なるほど、
好きな理由が少しだけ分かった気がした。
「好きな色は?」
と尋ねられると、
緑と青を選んでいた。
好きなものに理由はいらない。
そんなことも考える。
ただ、何故好きなのかというのは、
自分自身とても気になっていた。
夜勤が終わり外に出ると、
強い日差しがオレの目を眩ませた。
・・・ゆっくりと目を開く。
そこに飛び込んできたのは、
鮮やかな2色の彩りだった。
木々に宿る若々しい無数の緑。
突き抜けるほど高くそびえる青。
なるほど、
好きな理由が少しだけ分かった気がした。
漫画家井上雄彦先生の描く、
『バガボンド』29巻。
巻末に書いてある文章。
誠に勝手ながらも抜粋させていただく。
心に響く何かがそこにある。
目の前に見えている今は
今の「い」も言い終わらぬうちに過去になる
ただ享受するだけの過去
一瞬後の未来こそが今
一瞬後の未来を見据えてこそ今に間に合わせていける
今を生きようと思った
『バガボンド』29巻。
巻末に書いてある文章。
誠に勝手ながらも抜粋させていただく。
心に響く何かがそこにある。
目の前に見えている今は
今の「い」も言い終わらぬうちに過去になる
ただ享受するだけの過去
一瞬後の未来こそが今
一瞬後の未来を見据えてこそ今に間に合わせていける
今を生きようと思った
振り向くと男が座っていた。
細身で中年、
どこにでもいそうな風貌をしている。
オレは一つ大きく呼吸をすると、
胸まで浸かったお湯を、
首の辺りまで来るように深く潜り込んだ。
露天風呂には様々な人が出入りをしていて、
案外、一人で入っているよりも
落ち着いたりすることもある。
暗闇の中にぽっかり浮かぶ灯りが、
街中にいることを忘れさせてくれたりもする。
夜になっても銭湯はとても賑やかで、
日常の疲れを癒してくれる救世主の役割を
存分に果たしてくれていた。
お湯の匂いと木の匂い。
とても気分良く、オレはこの空間を楽しんでいた。
中年の男が立ち上がる。
おそらく、他にもある湯船にでも浸かりに行くのだろう。
この銭湯には数種類の湯船が存在し、
それを巡るだけでも楽しみを覚えてしまう。
ぷぅ・・・
聞きなれた軽い音が聞こえる。
動物的本能が、すぐに鼻の弁を塞いでいる。
標的は確認するまでもなかった。
音の鳴る方にいるのは、立ち上がった中年の男だけだ。
男の背丈は低く、
ちょうど、波を這うように臭いの集合体が拡散する体制を布いている。
オレの位置取りは風下。
どう見積もっても危機的状況にある。
ただ、音が聞こえたからといって、
すぐに慌てて移動するのも気が引けた。
オレは考える。
時間がないことは百も承知だが、
冷静且つ迅速に答えを導かせ・・・
その迷いがいけなかった。
男はオレの前を横切ると・・・
ぷぅ・・・
再び、あの忌々しい軽快な音を放出させた。
ぷぅ・・ぷぅ・・・
しかも、一歩進む度に音を増量させていく。
男が湯船からあがった時には、
オレは完全に包囲された。
右斜め後方で感じる気配が憎い。
身動きは取れない。
まさに、絶体絶命。
あの時、体がとっさに反応していれば・・・
後悔は決して先に立たない。
やられた。
その後、しばらくの間、
さほど熱くないその湯船で、
一人だけ顔を真っ赤にさせていた男がいたのは
言うまでもなかった。
ジョギングで培った少しばかりの肺活量が、
こんなところで生きてくるとは・・・
物事、何が起こるか本当に分からないものである。
細身で中年、
どこにでもいそうな風貌をしている。
オレは一つ大きく呼吸をすると、
胸まで浸かったお湯を、
首の辺りまで来るように深く潜り込んだ。
露天風呂には様々な人が出入りをしていて、
案外、一人で入っているよりも
落ち着いたりすることもある。
暗闇の中にぽっかり浮かぶ灯りが、
街中にいることを忘れさせてくれたりもする。
夜になっても銭湯はとても賑やかで、
日常の疲れを癒してくれる救世主の役割を
存分に果たしてくれていた。
お湯の匂いと木の匂い。
とても気分良く、オレはこの空間を楽しんでいた。
中年の男が立ち上がる。
おそらく、他にもある湯船にでも浸かりに行くのだろう。
この銭湯には数種類の湯船が存在し、
それを巡るだけでも楽しみを覚えてしまう。
ぷぅ・・・
聞きなれた軽い音が聞こえる。
動物的本能が、すぐに鼻の弁を塞いでいる。
標的は確認するまでもなかった。
音の鳴る方にいるのは、立ち上がった中年の男だけだ。
男の背丈は低く、
ちょうど、波を這うように臭いの集合体が拡散する体制を布いている。
オレの位置取りは風下。
どう見積もっても危機的状況にある。
ただ、音が聞こえたからといって、
すぐに慌てて移動するのも気が引けた。
オレは考える。
時間がないことは百も承知だが、
冷静且つ迅速に答えを導かせ・・・
その迷いがいけなかった。
男はオレの前を横切ると・・・
ぷぅ・・・
再び、あの忌々しい軽快な音を放出させた。
ぷぅ・・ぷぅ・・・
しかも、一歩進む度に音を増量させていく。
男が湯船からあがった時には、
オレは完全に包囲された。
右斜め後方で感じる気配が憎い。
身動きは取れない。
まさに、絶体絶命。
あの時、体がとっさに反応していれば・・・
後悔は決して先に立たない。
やられた。
その後、しばらくの間、
さほど熱くないその湯船で、
一人だけ顔を真っ赤にさせていた男がいたのは
言うまでもなかった。
ジョギングで培った少しばかりの肺活量が、
こんなところで生きてくるとは・・・
物事、何が起こるか本当に分からないものである。
滞在時間は既に2時間。
スーパー銭湯に一人。
何度でも入れるタイプの銭湯で、
疲れも不安も苛々も
全て洗い流してしまいたい。
しばらく休んだら
再び入浴するとしよう。
スーパー銭湯に一人。
何度でも入れるタイプの銭湯で、
疲れも不安も苛々も
全て洗い流してしまいたい。
しばらく休んだら
再び入浴するとしよう。