白く舞う

部屋の片隅にある

季節外れのクリスマスツリー。

積もった雪は、
春の訪れに待ったをかけているようだった。

いい加減、片付けようと手に取ると、
手の中で何かが揺れているのがわかる。

綿ぼこり。

綿毛とともに舞う埃は、
春でなく、
はたきの訪れを待っているようだった。

やり残したこと

もし、オレ自身が余命宣告を受けたなら・・・
突然、将来が閉ざされることになったなら・・・

自分にとって、やり残したことはなんだろう・・・？





『感謝』





感謝をしなければなるまい。

最近やっと、自分自身を好きになれてきた。
というより、自分のダメな部分も
受け入れられるようになってきた。

ダメな部分も含めて、今のオレであると。

まぁそれは、
開き直りということではないし、
向上心がなくなったわけでもない。

ただ、必死に背伸びをしている自分や、
他人に愛想をつかれている自分も
全部オレ自身だという事実から、
目をそらさなくなった。

そして幸いにも、
そんな今のオレを受け入れてくれる友がいて、
仲間がいる。
愛する人や支えてくれる家族がいる。

感謝の気持ちは絶えることはない。

さらに、今のオレが形成されるまでには、
何千何万と関わってきた人がいる。
その時はマイナスのことであっても、
経験となって今のオレに影響を与える。

もっと言えば、
全ての生命、大地、空、地球、太陽、宇宙・・・
その全てに感謝をし、
何かしら恩返しをしたいものだ。



命を授けてくれてありがとう。

育ててくれてありがとう。

幸せな人生を送ることが出来た。



湯船に入りながら、
ぼんやりと思いを巡らせた。
しかし、やり残したことを考える前に、
まずやることがある。

そう、今をしっかり生きるとしよう。

茶色のにくいやつ

何を作っているのだろう。

【材料】

鶏もも肉。

ざく切り林檎。

中濃ソース。

サラダ油。

七味唐辛子。

角切り餅。

シナモンパウダー。

豆板醤。

水。

昆布入りご飯。

赤ワイン。










カレー粉。

カレールー。

何となく、食えてしまうから困る。
四角い茶色のにくいやつ。

恐るべし、カレールー。

よりぬき

一部では手抜きであると、
すっかり見抜かれ・・・
いや、とんだ言いがかりを
つけられているもの。

カテゴリーよりぬき。

以前のブログを削除したいが、
残しておきたい内容もあるな・・・
と思うが故のカテゴリー。

小出しにしないで、
１日で全部より抜けばいいじゃないか。
そんなもの、あんたのさじ加減じゃないか。

まさに、その通りだと思う。

今日も新しいよりぬき記事を探すために、
ダイエット前の頃の内容を読み返す。

そして、気付いたこと。

身体の不調やら、
息切れの話やら、
この頃のオレは、
動きの切れが明らかに悪い。

思わず出る苦笑い。
しかし、そんな発見まで出来る
カテゴリーよりぬき。
やはり、自分にとっても助かるものである。

せっかくだから、
よりぬきウィークも設けていきたい。
いっそ、よりぬき強化月間などどうだろう。
今後の比率は６：４から７：３・・・





早いところ閉鎖してしまえとは、
言わないでほしい。

噛み合わせ

踏み込んだ足に
グッと力を入れる。

噛み合わせが悪い。

踏み込んだ足に
グッと力を入れる。

どうにも、噛み合わせが悪い。

踏み込んだ足に
グッと力を入れる。



ギャリギャリギャリギャリ！



聞いたことのないような
激しい音と共に、
車体は軽く浮き上がる。

駐車場の入口に現れた
コンクリートの段差を乗り越え、
オレは雨の中、
所定の場所に車を停めた。

…のが前日の夜。



昼過ぎ、
用事があるため、
駐車場に足を運ぶ。

そして、
愛車の変貌ぶりに
オレは思わず息を飲んだ。





泥にまみれている。





車体の左半分が
泥にまみれている。





まるで、
鳥の大群にでも
襲われた後のように、
大小さまざまな泥の塊が
点々と散らばっている。

ここまで泥跳ねしたというのか…

悲しみの涙では、
この汚れは落ちそうにない。

オレは大人しく、
洗車コーナーを目的地に選ぶことにした。