再びビールかけ

自宅浴室にて、
スタイニーボトルを片手に、
一人歓喜のビールかけ。

まさか、再び行うことになるとは・・・

様々な思いを胸に、
オレは手元のキャップに手をかける。
もちろん、心ゆくままにシェイクした一品だ。

シャワーが熱いかな。
プシュ！
おわぁ、冷たい。
うわうわうわ、でもやっぱり熱いな。
おぉぉ、背中が冷たいぞ。
シュワシュワシュワー。
おぉぉぉぉ、おめでとう！

熱さと冷たさを体に浴びせていく中で、
オレは言葉を目まぐるしく変えていく。

ただ、その中でも、
これだけはハッキリと言えた。





前回よりも確実に後悔している。





オレは何をしているのだろう。





では、
ビールとかけまして、
オセロと解く。

その心は、
どちらも日によって黒かったりも・・・





こちらも今一つ。

本当に、オレは何をしているのだろう。

開始９０秒後

９０秒。
耐えられた時間。

９０秒。
屈した時間。

ふとした機会があり、
自分の歌声を改めて聴く。

本当に本当に恥ずかしい。
何故、客観的に耳に届く己の声は、
あんなにも違和感があるのだろう。

冒頭９０秒で、
オレはその場で突っ伏した。

そして、
十二単よろしく、
ただひたすら、苦笑いに苦笑いを重ねるのだった。

かっこよい

銭湯の脱衣所に
無造作に置いてあった
ビニール製のショルダーバッグ・・・



そこには、
骨だけになった
魚の絵が描かれていて・・・



よく見ると、
人気バンドの名前が
骨の部分に隠されていて・・・



なるほど、
これはバンド特製ロゴ入り
ショルダーバッグなんだなと
一人頷いてみたりして・・・



そんなオシャレなバッグを
ひょいと担いでいなくなる
還暦をとうの昔に迎えたであろう老人・・・



実にかっこよかった。

ビールかけ

ビールかけをしてみた。



せっかくなので、

ビールかけをしてみた。



ユニットバスの中で一人。

テンション高く、

ビールかけをしてみた。



ただ、どちらかと言うと、

ビール噴き出しだった。



スタイニーボトルを振って、

クイッと一捻り。

泡が冷たい。

シャワーで温かい。



ビール噴き出しが終わった。

明らかに寂しい。

でも、何だか楽しい。

深夜２時過ぎの出来事。

気持ちは温かい。



ビールとかけて、

取引先先方からの呼び出しと解く。

その心は、

あわないと大変まずいでしょう。



ビールでかけてみた。

何だか幸せである。

何だかハッピーである。

時は金なり

時は金なり。
タイムイズマネー。

時間は大変貴重なものだと人は言う。

ならば、

その貴重な時間を
だらだらと有意義に使用せず、
極力、意味のないようなことに使うこと。

それは、とても贅沢なことに違いない。





つまり、

オレは今こうして、
最高の贅沢をしているに違いないのだ。

ブラボー。