今を生きる

『放っておくと嵐を呼んでしまう園児』
過去の映画を思い出す。



「昔は良かった」
と、現在を放棄して
過去を追い求める周囲の大人たち。

その中で、
太い眉毛の園児は、
未来を求めて将来を夢見る。

大人になりたい。

その想いは
みんなを救うことが出来るか？



大まかにこんな話だった気がする。

辛い時などには、
「あの頃は良かった」と思いにふけることがある。
現状から逃避するように、
自分で作り出す世界に迷い込むことがある。

時には、そういうことも必要かもしれない。
いや、むしろ必要なことだと思う。
ただ・・・

やはり、バランスが大事なのではないだろうか。



過去を踏まえ、
充実した今にめぐり逢えたら・・・

今を楽しみ、
それを将来に活かしていけたら・・・

そして、

将来を意識しながらも、
今を生きていけたら・・・



1日、1秒が愛おしく感じられるかもしれない。

何故だか

何故だか、

何故だか違和感を覚える一枚。

何故だか発音に困ってしまう一枚。

何故だか汚らしく感じてしまう一枚。

何故だろう…

おもしろ地図を広げに

せっかくの連休。

所詮、有休でもなく、

たまたま公休が連続しただけの日。



ＧＷが普通に仕事だった分、

何とか埃のかぶった羽を広げておきたい。



さて、

この２日間…

この２日間…？

今年のＧＷが、多い人で10日以上だったのに対して、



この２日間…？











…さて、この幻滅Week。

何をしようか。

やはり、ここは一つ出掛けるとしよう。



場所は？

目的地は？

休息地点は？











既に決めてある。



諏訪だ。











伝説の教育テレビ内の番組。



『T.B.M.』



【ながしましげる】氏がひたすら地図を描く番組。



『T.B.M.』



その第１回放送が、

諏訪だった。



という情報を先日入手した結果…











オレは今、諏訪にいる。

天候にも恵まれ万々歳だ。



さぁ、おもしろ地図を広げるとしよう。

駐車場

家の近くに駐車場がある。

月5000円。

徒歩で数分。

公園、空き地を横切って、
何とか距離を感じなくはなってきたが、
雨が降れば、上から下までビショリと濡れてしまうだろうその遠さ。

きちんと整備された土地とは決して呼べず、
周りにある他の駐車場と比べても
やっつけ感は否めない。

管理人が時折草刈りなどに来ているようだが、
言ってしまえば、ただの空き地に過ぎない。
契約時からオレの願いはただ一つ。

「いい場所があったら、すぐに連絡を」





変化が訪れたのは、春を迎えてからだった。

一輪。
また一輪と、小さな花が咲いていく。

5月。
気が付けば、





駐車場は花でいっぱいになっていた。
数種類の色鮮やかな花たちが、
数十本と咲き乱れる。

周囲の駐車場はきちんと整備されている。
無論、雑草などもしっかり抜かれている。

ここだけだ。
ここだけ。

手入れの行き届かない管理に、
こんなにも嬉しくなるとは思わなかった。
今となっては、この駐車場で本当によかった。

と、





少し思うようになった。

駐車場？
そりゃ、家の前にあるのが一番だ。

交差する社会

それぞれの想いが交差するこの社会は、
気付けば、今日も互いの意思を
絡ませながら成り立っている。

自分が進んできた道を辿ってみれば、
知らない誰かとの触れ合いを通じて
ここまで来たことを実感する。

一人は通信関係。

一人は清掃業者。

一人はホビー関連。

とある街の一部分を切り取っただけでも、
そのバラエティは富んでいる。
彼らに互いの面識はないだろう。



この街に新たな住人がやってきた。
彼の職業は、どうやらカメラマンらしい。

さて、 何を外してみようか。
蛸足社会のこの街では、
今日も黒く長いコードが、
互いに絡みあっている。

そして、
その先で充電を終えた戦士たちは、
再び、各々の活動場所へ帰っていくのだった。



蛸足は大変危険です。
電力会社の人に怒られてしまいそうだ。